最近、「平穏死」について書かれている本を読みました。
最後に余計な事をしなければ、ちゃんと枯れて、静かに逝く事が出来る。
獣医師として、動物の「死」には多く携わっています。
でも、病院で平穏な死に立ち会える機会は多くなかったなと思います。
入院している子には定期的に検査して、異常が出ていればそこを補正します。
入院動物さんたちの多くは、辛そうでした。
そうしているうちに、いよいよ最後を迎える。
緊急心配蘇生をすることもあります。
スパゲッティ症候群。
終末期に沢山の管につながれてベッドに寝ている状態をそんな風に呼ぶそうです。
なるほど、、、
動物病院も近いものがある、、、
人ほどではなさそうだけど、、、
終末期に、検査データにちょっとした異常が出ることは当たり前なんですね。
脱水していくことも自然な事なんですね。
しっかり枯れていける人の方が、その日を迎える直前まで、歩いて動いて自分らしく生きることが出来るそうです。
生命は、しっかり「終える力」を持っているんだな、、、としみじみ感じます。
先日、友人が19歳のミニチュア・ダックス君を看取りました。
なかなか揃えない家族が揃った日に、家族がいる時間にそっと逝ったそうです。
「とても静かで、、、。いいものを見せてもらった、教えられた気がする。感謝しかない。」と言っていました。
自然療法を始めた頃、先輩獣医師の方々から、自然療法をやっている子たちは、静かに逝くよと聞いていました。
自分でも経験するうちに、「死ぬ力」ってあるんだなと思うようになりました。
そのうちに「死ぬ力」ではなく「死までが生」なんだ、死ぬまでが生命力の及ぶ範囲なんだと思うようになりました。
私たちは、しっかり終えるまでの力を持って生まれてきている。
私たちは、ちゃんと生きる力を持って生まれてきている。
そんなことを、小さな体の大きな命たちから教えてもらいました。
「穏やかな死に医療はいらない」 満田緑平 著
「看取りの医者」 平野国美 著
「平穏死 出来る人、出来ない人」 長尾和宏 著
1か月前、仔猫を飼い始めました。
白黒の2か月の男の子。
新芽と名付けました。
元気です!!
この頃、パワーアップ!!あばれん坊です!(^^)!
この子の成長日記をインスタグラムで日々公開しています。
是非、ご覧ください。
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